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実は2000年以上の歴史がある国ドイツ

ドイツの総面積は35.7万k㎡。総人口は8094万人。日本と比べると、面積はほぼ変わらないが、人口は2/3程しかいない。なのに、ドイツは日本に次ぐ、第4位のGDP(国内総生産)の持ち主である。

ここ数十年、ドイツ経済の勢いは留まることを知らない。自動車など、モノづくり産業を主軸に、EUをはじめとして世界各国に輸出を行っている。2015年には、ついに45年ぶりの財政黒字を達成してしまった。いまやドイツはEU経済の牽引役となっている。

そんな絶好調なドイツと比べると、日本は決して絶好調とは言い難い。国の借金は1000兆円もあるし、財政は万年赤字が続いている。それだけではなく、日本とドイツには“国民の労働時間”に決定的な差がある。ドイツは、日本のたった2/3の人口で、しかも日本人より20%少ない労働時間で、日本と並ぶだけのGDPをたたき出している。ドイツと日本は同じく、第二次世界大戦の敗戦国であるが、戦後70年で、経済的には大きな差がついてしまったように思う。

もちろん、戦後の日本の経済発展だって目覚しいものがあった。現に今では、日本はアジア経済を支える中心国だ。しかし、ドイツを見ていると、先進国として今ひとつ足りない気がしてしまう。先進国を追いかけて先進国となった日本は、ここに来て、先進国とはどうあるべきか考えるときが来たのではないだろうか。

それを考えるとき、ドイツは良きパートナーとなるだろう。ドイツを目指す必要はないが、良い参考にはなるだろう。私たち一人ひとりがドイツのことよく知り、日本がどうあるべきか考えなければならない。